MASCOT Basicは、3次元気流予測モデルを行うモジュールであり、付属の標高と土地利用データベースを用いる場合には、緯度・経度および簡単な解析条件を入力するだけで、3次元気流予測を行う事ができ、境界条件も自動的に設定されます。

• ■ 3次元非線形気流予測モデルにより、複雑地形上の気流予測
• ■ データベースにより任意の標高、土地利用データの抽出
• ■ GUIにより解析条件の設定および格子生成
• ■ 標高、地表粗度等の入力条件の表示
• ■ 気流解析経過のリアルタイム表示
• ■ 風速、圧力、乱流統計量等の解析結果の可視化

　MASCOT Energyは、対象地点近傍の1年間の風観測データおよびBasicによる気流予測結果を基に、パワーカーブおよびスラスト係数から、風車の発電量および風車の後流の影響を予測します。
　また気象シミュレーションやNEDOデータベースにより得られた地域風況データを基に、Basicを用いて局所風況に変換し、対象地域の風力エネルギー賦蔵量を予測し、風観測によらない発電量の予測を実現しています。

• ■ 風観測データから対象地点周辺の風況と発電量の予測
• ■ リソースグリッドの機能により風力エネルギー賦蔵量マップの作成
• ■ ウェークロスを考慮した発電量の予測
• ■ 全国155地点の気象官署のデータベースによる経年変化補正
• ■ NEDOデータベース等による全国任意地点の発電量の予測

　MASCOT Engineeringは、Basicによる気流予測結果を基に、風車設置地点における設計風速（建築基準法等）、風向・風速別出現頻度、吹上角度、乱れ強度などを予測します。
　また気象シミュレーションやNEDOデータベースにより得られた地域風況データを基に、Basicを用いて局所風況に変換し、対象地域の詳細風況を予測できます。

• ■ 風観測の時系列データの解析ツールによる風況解析
• ■ 風車設置地点における設計風速の評価
• ■ 風車設置地点における吹上角度、乱れ強度等の予測
• ■ NEDOデータベース等による全国任意地点の風況予測

　MASCOT Typhoonは、台風モンテカルロシミュレーションおよびEngineering による平均風速の地形による割増係数を基に、指針（※1）に準拠した風向特性を考慮した平均風速の地形による割増係数を算定します。

• ■ データベースによる任意地点の台風最接近時のパラメータの抽出
• ■ グラフィック・ユーザー・インターフェースによる解析条件の設定
• ■ 解析地点、風向別風速比・風向偏角などの入力表示
• ■ 台風接近パラメータの確率分布推定結果などの表示
• ■ モンテカルロ法による台風最接近パラメータの疑似台風発生結果の表示
• ■ 土木学会指針（2010年版）に準拠した風向特性を考慮した平均風速の地形による割増係数および照査対象風向の算定

　MASCOT Offshoreは、洋上風力発電設備の設計に必要な気象条件の評価を行います。
台風時の強風はモンテカルロシミュレーション、季節風時の強風は風況データベースを用い、混合気候における50年再現期待値を評価できます。
台風パラメータのデータベースは気象庁ベストトラックと全球客観解析値を用いることにより、洋上における台風パラメータの同定率を格段に高めました。
風況データベースは気象モデルを用いて作成した、水平解像度2km、8高度の風速、風向の頻度分布、風向別風速階級別頻度分布を収納しました。

• ■ 洋上における新しい台風パラメータのデータベース
• ■ 台風と季節風の混合気候における極値風速の評価機能
• ■ 台風と季節風の混合気候における風況の評価機能
• ■ 洋上極値風速、年平均風速、発電量等のマップ作成機能
• ■ 設計に必要な1年再現期間の値、評価時間1時間の値への変換機能